AI(人工知能)については
このメルマガでも何度か取り上げていますが、
対話型の生成AI「Chat(チャット)GPT」の公開から
11月30日で1年が経過しました。
世界に衝撃を与えた開発元のオープンAI社では、
人間をしのぐ「万能AI」実現に向けたプロジェクトが
浮かび上がっています。
この「万能AI」は、
AGI(Artificial General Intelligence、汎用人工知能)
と呼ばれ、特定のタスクに特化した従来のAIとは異なり
幅広い作業に対応できる能力を持つことが期待されています。
しかし、この進化するAIは、企業戦略の立案や新素材の発見など
これまで人間が担ってきた多岐にわたる知的作業を代替する
能力を持つとされています。
AIの発展は、未知の領域に突入しており、
その進化の限界は誰にも予想できません。
この技術革新は、不動産取引における顧客体験の向上や
業務効率化に貢献する一方で、私たちの職業や業界構造に
大きな変化をもたらすかもしれません。
また、AGIが自己保存の目標を持ち始め、
人間と対立する可能性も指摘されています。
これは、社会全体にとっても、私たちの業界にとっても
深刻な問題です。
オープンAIやマイクロソフトなどの大手企業は
これらのリスクを軽減するために努力していますが、
この分野の未来は依然として不透明です。
オープンAIは経営管理体制を刷新し、
AGIの研究を加速させる方針を打ち出しています。
グーグルなどの他の大手企業もAGIの開発を推進しており、
これらの企業が万能AIの開発をけん引しています。
グーグルの「Pathways」プロジェクトは、
数学的な問題を解く手法の研究で成果を上げており、
AI技術の新たな地平を開いています。
このような進展は、不動産売買仲介業界にも
大きな影響を及ぼします。
たとえば、AIによる市場分析や顧客行動の予測は
物件の価格設定やプロモーション戦略をより精密に行う
ことを可能にします。
また、AIが不動産取引の全プロセスをサポートする日も
そう遠くないかもしれません。
しかし、AIの発展はリスクも伴います。
特に、AIが人類の知能を凌駕する
「シンギュラリティ」に到達すると、
予測不可能な社会的変化が起こる可能性があります。
米国の起業家イーロン・マスク氏は、
3年以内に「賢いAI」が登場する可能性を示唆しており、
この技術がもたらす未来は、私たちの想像を超えるかもしれません。