三菱地所が、2030年までに1万戸の賃貸住宅を
外国人向けに供給することを発表しました。
これは、IT技術を駆使して国境にとらわれずに働く
「デジタルノマド」をターゲットにしており、
IT技術を活用した先進的な戦略が特徴です。
現代のデジタルノマドの増加は、
特にIT業界において目立っています。
政府もこの新しい働き方を支持し、
デジタルノマドの誘致を積極的に行っています。
三菱地所は、この市場の変化に迅速に対応し、
住居面からの需要を捉えるための取り組みを
開始しました。
最近、三菱地所は米国の不動産テック企業、
ブルーグラウンド・ホールディングスと
ライセンス契約を結びました。
この提携により、日本での新たな事業展開が
可能になります。
首都圏を中心に外国人向けの賃貸住宅を提供し、
ブルーグラウンドの予約システムを通じて、
英語でのオンライン契約を実現します。
計画では、渋谷や新宿など東京都心部において、
外国人に人気のある地域での物件提供を予定
しています。
予想される家賃は月額30万〜50万円程度で、
日本に滞在する外国人経営者や従業員、
デジタルノマドのニーズに応えます。
三菱地所では、
2030年までに外国人向け賃貸住宅を
1万戸まで拡大することを目標としています。
この事業は、売上高で200億円、
営業利益で30億円を見込む
大規模なプロジェクトとなります。
これまで、海外のビジネスパーソンが日本に
短期・中期滞在する際は、1週間単位で契約できる
賃貸マンションを利用するケースが多かったのですが、
国土交通省の2016年の調査によると、
外国人の賃貸を認めないオーナーが多いことや、
敷金・礼金などの商慣習が障壁となっていました。
高度外国人材を日本に呼び込むためには、
これらの人材が借りやすい賃貸住宅サービスの整備が
不可欠です。
また、海外からの高度な人材を日本に誘致し、
市場を活性化するには、質の高い居住環境が
必要不可欠です。
三菱地所のこのプロジェクトは、
日本の不動産市場における新たなステップであり、
国際社会での日本の競争力を高める重要な機会です。
デジタルノマドの増加という
グローバルなトレンドに対応し、
日本の新しい魅力を世界に示すことになるでしょう。
地方自治体などもこの流れに注目し、
日本全体が国際的なビジネスの中心地としての地位を
強化していくことができればと思います。